もじゃ君
はぁ~~~。
イヌ先輩
・・・・・・・・・・・。
もじゃ君
はぁ~~~~~~。(チラッ)
イヌ先輩
(話しかけてほしいんだな。)
どうしたんだい、ため息なんてついて。
もじゃ君
実は、この間開設したFX会社で取引していたら、ボーナス抜きで10万円損しちゃったんです。
イヌ先輩
10万円はわれわれ会社員にとっては大金だもんね。
もじゃ君
最初は勝っていたのに、連敗して一気に全損です。
イヌ先輩
どうやってエントリーしたんだい?
もじゃ君
テクニカル分析を少し勉強してここかなというところで。その時は利益だったんですが、、、。
イヌ先輩
負けた後すぐにエントリーしたのかな?
もじゃ君
はい、それも最初よりも大きなLOTで、、、。
イヌ先輩
なるほど、それはもう投資じゃなくてただのギャンブルだね。
もじゃ君
でも、テクニカル分析でエントリーする理由はあったんです!
イヌ先輩
そう感じたのかもしれないが、頭に血が上った状況では勝てるものも勝てないよ。
もじゃ君
う、それは確かに。実際その時は理由があったんですけど、後で見返したら、何でエントリーしたのかわからなかったです。
イヌ先輩
そうだろう。資金管理とメンタルコントールをしっかりしなければ、簡単にお金を失って相場から退場することになるよ。今日はそこらへんについて話そうか。
もじゃ君
よろしくお願いします!
コンテンツ
1 自分の手法の勝率
優位な手法を探して練習する
FXにおける取引手法はたくさんあります。例えば、
- ダウ理論
- エリオット波動
- 移動平均線の反発
- MACDのクロス
- 一目均衡表の雲抜け
- ボリンジャーバンドの3σでの反発
等、インターネットやSNS、本屋で探せばこれでもか、というぐらい見つかると思います。
ただ、それでも多くの人が勝てないわけです。大半の人は、手法を調べて、何回か取引した後、「この手法は勝てない。次の手法を探そう。」となるためです。私もそうですが、FXや株等、大した勉強もせずになぜか、すぐに取引をしてしまい、大金を失うことが多いように感じます。
野球少年がプロに教えてもらったからと言って、すぐにプロのようにホームランが打てるでしょうか?そんなことはなく、その教えに従って繰り返し練習した後に、プロのようにホームランが打てる可能性がある程度だと思います。
FXもそれと同じで手法を見つけたら、身に着くまで実践しなければなりません。
その努力の末に、勝率が高くなる、リスクリーワードが良い取引できるようになるはずです。
手法についての情報は、様々なところで手に入るため、ここでは割愛します。
手法の練習
さて、手法の練習が非常に重要であることは、上記のとおりですが、ではどのように練習したらいいでしょうか。アプリやソフト等が色々とありますが、私のおすすめは以下の通りです。
リアルトレード
実際にお金をかけて取引する中で練習する方法です。もちろん、最小LOTに設定のうえ、また、カッとなった時に無理な取引をしないよう、入金額は少なくしておきましょう。なぜ少額の取引をお勧めするかというと、少額でも実際にお金をかけて取引をするということがとても経験になるからです。また、この後、お話するメンタルコントロールの練習にもなるため、少額ながらお金を失うことになるかと思いますが、非常に有益な経験になると思います。
ちなみに、XM Tradingにあるマイクロ口座(最低取引単位10通貨)等、小さな取引量が可能な口座であれば、更に安全に練習をすることが可能です。
デモトレード
デモトレードはどこの会社にもあります。リアル口座のプラットフォームと同じですので、実際に取引を行う環境で練習が可能です。特に最初の頃は、発注ミスや設定ミス等により、損失を被ることがあると思いますので、取引手法と取引の操作も同時に練習して、経験値を積んでいきましょう。
トレード練習ソフト・アプリ
上記リアルトレード、デモトレードでは、現時点での取引しかできません。いわゆる、過去の値動きに合わせた取引ができないため、この手法を5年間行ってきた場合の勝率やリスクリワードを確認することができません。一方、トレード練習ソフトでは、過去に遡ってトレードをしたり、ソフトによっては、巻き戻し、早送り等をしながら検証することが可能なものもあります。有名なソフトとしては、以下のようなものがありますので、チェックしてみてください。
- 無料 [Think Trader]
参考:無料ツールThink Traderを使った過去検証の方法を解説! - 有料 [Forex Tester 5]
参考:【公式】フォレックステスター( Forex Tester )
2 資金管理の重要性
お金が増えるイメージを持つ
FXを始める前、始めた直後におけるお金の稼ぎ方のイメージは、「一攫千金」という感じですよね!私ももちろんそのようなイメージで始めました!そのため、自信があるときは、LOTを大きくして、「これに勝てば100万円だ!」と取引をして多くのお金を失ってきました、、、😂これは皆さんも経験があると思います。
FXというのは、一気にドンと増えるもんだという認識を持っていると、ついついこのような取引をしたくなってしまいますが、実際は、勝って、負けてを繰り返して少しずつ増えていくものです。
そのため、連勝が続くこともあれば連敗が続くこともあります。取引の勉強をある程度しているのに勝てない方の多くは、この連敗を耐え切れないLOTで勝負をされている可能性があります。
例えば、10万円を元手に、リスクリワード1:1.2の勝率50%となる取引手法があった場合、一回の損失を3万円とすると利益は3.6万円となります。
勝率50%ということで、おおむね2回に1回は負けることになります。そのため、
- 2連敗 ➡ 25%
- 3連敗 ➡ 12.5%
- 4連敗 ➡ 6.25%
という確率です。3連敗すると残金は1万円となってしまうため、同じ条件での取引はできなくなりますね。そして3連敗は12.5%と非常に高い確率です。実際に取引をしていると、3連敗なんてざらにあります。
しかし、一回の損失を1万円とした場合、10連敗まで耐えられます。10連敗する確率はなんと0.098%です!先ほどの3連敗の確率と比べても非常に低い確率です。FXで10連敗することがないわけではありませんが、確率とリスクリワードを考えると、その間に利益が乗っている確率が高く、全損ということは避けられるかと思います。
3 メンタルコントロール
もじゃ君
なるほど、しっかりと損失を考えながら取引をしていけば、十分に期待できますね!これで僕も、、、。
イヌ先輩
いつものパターンだけど、ちょっと待ってね。これで勝てると思っているのかい?
もじゃ君
少しでも勝率が高いか、リスクリワードが良い取引手法なら見つかる気がします!これで大金持ちだ!
イヌ先輩
君らしくて好きだけどね!で、ちょっと待とうか。もじゃ君は10万円を損した時、どうやって取引をしたんだっけ?
もじゃ君
テクニカル分析をしていたけど、最終的にイライラしてLOTを上げて取引しました。
イヌ先輩
そう、さっきの話は、単純に考えたら利益が出るけど、負けてイライラしている時、損失が出そうで怖いと思っている時などは、ルールに従った取引ができない可能性があるんだ。
もじゃ君
確かに、最後の方は怒りに任せて取引をしていたかも。
イヌ先輩
そして、その感情に気づかないことが多いのが非常に問題なんだ。
最終的に利益を得ることを意識する
2 資金管理の重要性でもお伝えしたように、取引全てで利益を得ることは不可能です。それを聞くと、皆さんは「何を当たり前のことを」と思うでしょうが、取引をしていると、この事実を忘れてしまいます。
実際に取引をしたことがある方ならわかると思いますが、時間をかけて分析をしてこっちだと思い取引をした瞬間に逆行(マイナス)することは多々あります。毎回のように感じることなので、誰かが自分の取引を誰かが見ているようだ、とよく言われます。
特に時間をかけて分析をすると、その努力が報わるはずという期待もいただいてしまいます。ただ、ここで言えるのは、時間をかけて分析をすることで勝率が100%に限りなく時間に近づくわけでもなく、手法に応じた勝率しかありませんので、もちろん損失を被る確率は十分にあります。しかし、その取引結果が重要なのではなく、一連の取引結果こそが重要なのです。
よく言われる例えがあります。
あなたは飲食店を営んでいるとします。客に商品を提供するには、その材料を仕入れる必要があります。
つまり、商品を売る(利益を得る)ために材料を仕入れる(損失を被る)必要があるということです。
FXにおける損失は、上記でいう「材料の仕入れ」に当たり、利益を得るためには、当然支払わなければならないものだと理解することが重要だというものです。
メンタルコントロールを取得する
もじゃ君
なるほど、損失は避けるものではないという認識が重要というわけですね。
イヌ先輩
どうやっても損失は避けられないからね。ただただ、受け入れられるようになればいいんだよ。
もじゃ君
話は分かるんですけど、やっぱり損失は嫌なので、怖かったり、イライラしちゃったりするですよね、、、。
イヌ先輩
それはそうだろうね。もじゃ君はそういう考え方のトレーニングをしていないからね。
もじゃ君
メンタルコントロールのトレーニングなんてあるんですか?
イヌ先輩
少しずつではあるけど、考え方を変えられると思うよ。少なくとも私はそうやってきたよ。
もじゃ君
にわかには信じがたいですが、、、。どうやってトレーニングするんですか?
イヌ先輩
色々方法はあると思うけど、私は読書かな。
もじゃ君
本を読めばいいんですか?
イヌ先輩
私の場合はね。ここでは本当にためになった本を紹介しよう。
勝率やリスクリワードで優位性のある取引手法のみでは、最終的な利益は難しいです。とにかく優位性のある取引を淡々と続けられるメンタルが必要になります。人のメンタルの強さは様々ですが、私は3,000円ぐらいを損切の基準にしていてもソワソワしたり、取引が怖かったりしていたタイプです。いわゆる豆腐メンタルですね。そのため、損切になると実際にはないエントリー理由を探してエントリーして負けるということを繰り返していました。
SNSやサイトでは、勝ち続けるためには、資金管理とメンタルコントロールが重要と言われていますが、負け続けていた私は、「そんなことで勝率が上がるわけない。それよりも手法探しだ」と取引手法探しに躍起になっていました。
しかし、あまりに負けが続いたため、メンタルコントロール本を読みまくったところ、1回の勝ち負けで心は揺らぎにくくなりました!これまで読んできたメンタルコントロール本のうち、特に役立ったと感じた2冊をご紹介いたします。
ゾーン最終章 トレーダーで成功するためのマーク・ダグラスからの最 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]
マーク・ダグラスとは
シカゴのトレーダー育成機関であるトレーディング・ビヘイビアー・ダイナミクス社の社長であり、日米でロングセラーになっている『ゾーン』と『規律とトレーダー』(いずれもパンローリング)の著者。自らの苦いトレード経験と多くのトレーダーの話や経験から、トレードで成功できない原因とその克服策を提案している相場心理学のパイオニア。著書は投資業界の古典として、またウォートン・ビジネス・スクールはじめアメリカの多くの大学院で使われている
まずはこちらの本です。とにかくメンタルコントロールに必要なことがたくさん書かれています!単純にそもそもなぜ価格は動くのかという話から、負ける人の考え方とはこういうものであると、そして、その負ける人の考え方が、まさに自分の考えと同じで驚いたり、、、。また、損失を避けようとしてはいけないということから、取引の勝ち負けについてどう考えればよいのか、等について非常に有益な話を、実例を交えて語ってくれています。
ゾーン最終章 トレーダーで成功するためのマーク・ダグラスからの最 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ] 価格:3,080円 |
デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術 [ オリバー・ベレス ]
オリバー・ベレスとは
トレーダー養成機関のプリスティーン・ドット・コムの親会社であるプリスティーン・キャピタル・ホールディングズ社の共同創設者で、12年間にわたり会長兼CEOを務める。19年前に「スイングトレード」というユニークな手法を米投資界に持ち込み、国際的なトレーダー教育と講演活動を通じてこのトレード手法を定着させた
デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術 [ オリバー・ベレス ] 価格:2,420円 |
続いてこちらの本です。こちらも非常に有名なメンタルコントロール本です。タイトルと表紙を見て、「これってテクニカル分析の話では?」と思われる方もいると思いますが、ほぼ考え方や心構えについて書かれています。特に、著者は、「取引を愛することが重要で、取引を愛している人が成功している。」と述べている箇所があり、利益も損失も含めて取引が好きになることが近道だと非常に感じました!ちなみに内容としては株の取引を前提としていますが、メンタルコントロールについては、FXにも役立つこと間違いなしです。
もじゃ君
とりあえず、勧めてもらった2冊については読んでみます!
イヌ先輩
しっかりと自分と重ね合わせながら読むととても有意義だと思うよ。