もじゃ君
あーお金がない。まともに仕事しても生活が苦しいのに、仕事が忙しく自分の時間も持てないよ~!
イヌ先輩
ずいぶん困ってそうだね、もじゃ君。
もじゃ君
イヌ先輩!実は、旅行とかやりたいことはたくさんあるんだけど、お金も時間もなくて、、、。このまま人生が続くと思うと。
イヌ先輩
自己啓発とか何か自分で考えてやってみことはあるのかな?
もじゃ君
以前、仮想通貨をやってみたけど、30万ぐらい損してからは一切やってないです。だから投資には怖いイメージしかないんです、、、。
イヌ先輩
いきなり仮想通貨に行ったのか?!勇者だな君は。
もじゃ君
いや、そんな勇者だなんて!
イヌ先輩
真正面から受け取るなよ。これは皮肉だよ。
もじゃ君
あー鶏肉の次に好きですねー。
イヌ先輩
・・・・・・・
もじゃ君
・・・実は豚肉より
イヌ先輩
いやもういいよ。
もじゃ君
そんなことより、イヌ先輩は何かいい方知りませんか?
イヌ先輩
僕はFXの裁量取引と自動売買で、月いくらか利益を出しているから、それほどお金に困らないし、仕事もそれほどたくさん入れてないよ。
もじゃ君
あーFXってあの危険なやつですよね?100万円損したとかTwitterとかで見ますよ!それなら仕事して頑張って貯金した方が近道だと思いますけどね。
イヌ先輩
FXについては悪いイメージが広まっているよね。そういう人がいるのは事実だけど、実際にFXで稼いでいる人もいるよ。
もじゃ君
イヌ先輩もFXでワンチャンスにかけたんですね、イヌだけに。
イヌ先輩
ぶん殴ろうか?
もじゃ君
なるほど、ワンパンチで沈めてやるぞと、イヌだけに。
イヌ先輩
(ºεº(○≡(º∀º○)
もじゃ君
_(¦3」∠)_バタッ…
もじゃ君
あ、でも僕、投資に使えるお金なんてほとんどないですよ。なので、ある程度元手が必要な株とかもできなくて。
イヌ先輩
FXの場合、レバレッジがあるから少ない元手でも取引が可能だよ。ひとまず、やるやらないは、FXについて知ってからでもいいんじゃないかな?
もじゃ君
イヌ先輩がそこまで言うなら聞いてみましょうか。
イヌ先輩
(え、ちょっと上目線じゃない?)
コンテンツ
1 FXとは
よく『FX』って聞くけど、そもそもどんなもの?
とても簡単に言うと、FX会社に作成した口座に入金した「証拠金」を元に、レバレッジをかけて外国為替の取引を行うことですが、例えば楽天では以下の通り紹介されています。
FXとは外国為替証拠金取引のことで、外貨預金と同じように外貨に投資する商品です。FXという呼び名は「Foreign eXchange」=外国為替の略に由来しています。
引用:楽天銀行ホームページ
外貨預金は手持ちの範囲でしか取引できませんが、FXの最大の魅力は、証拠金として預けた資金の何倍もの取引が可能なことです。この少ない資金で大きな額の取引ができることを、「てこ」の意味から「レバレッジ」と呼んでいます。
イヌ先輩
取引できる通貨ペアはFX会社によって違うこともあるけど、いろんなペアがあるよ。最初のうちは、自分の知っている国の通貨から取引していこう!
参考に国内FX会社OANDAの通貨ペア一覧を載せておくね!
もじゃ君
アメリカのドル以外にも色んなドルがあるんですね。ポーランドズロチとか聞いたことないですし。
ドル高や円安ってなに?
ニュースを見ていると、「ドル高」「円安」等のワードを聞いたことがあると思います。
で、「具体的にそれってなんなの?」と疑問に持ったことはありませんか?
日本では物を買う時や支払いを行う時等に『円』という通貨が使われていますが、海外ではもちろん『円』で買い物はできず、その国の通貨でしか払えません。例えば、アメリカであれば『ドル』、イギリスなら『ポンド』、中国なら『元』になります。
そのため、旅行の時には、自国の通貨を旅行先の国の通貨に変えなければなりません。
アメリカの方が日本に来ている場合を考えてみましょう!
仮にある時点で1ドル=100円だった場合において、ボールペンが1本で売られていたすると、1ドルでボールペンを1本買えることになりますね。
もし1ドル=50円だった場合はどうでしょうか?
100円でボールペンが1本売られていたとすると、何という事でしょう!1ドルでボールペンは買えません!
つまり、1ドル=100円の時と比べると、ドルの価値が下がっているということであり、これは同時に円の価値が上がっていることになります。
では、1ドル=200円だった場合はどうでしょうか?
100円でボールペンが1本買えたとすると、これまた何という事でしょう!1ドルでボールペンが2本も買えます!
つまり、1ドル=100円の時と比べると、ドルの価値が上がっているということであり、これは同時に円の価値が下がっていることになります。
もじゃ君
ドルや円の価値って時々で変わるんですねー!
イヌ先輩
そうだね。だから海外から日本に旅行に来る人は円安の方がお得で、日本から海外に旅行に行く時は円高の方がお得なんだよ!
もじゃ君
ちなみに、1ドル何円以上いったらドル高・円安っていうんですか?
イヌ先輩
例えば、1ドル=110円になったらドル高・円安という決まりはないよ。ただ、ある時点からどういう状況になっているかを表すんだよね。
もじゃ君
なら、例えば、昨年7月と比べるとドル安・円高になっているとかってこと?
イヌ先輩
そうだね。あとは、「ドル高・円安方向に向かっている」など全体の方向性を表すときだね。
2 レバレッジのメリットは?
上記の楽天銀行さんのホームページにもあるとおり、外貨預金との違いは、FXでは手持ち資金の何倍もの取引が可能という違いがあります。FXをやったことがない方は、「どうせお金がないとできないんでしょ?」と思っている方も多いと思いますが、レバレッジがあることで少額の資金でも大きな取引が可能となることにメリットを感じてFXを始められる方が多いと思います。
もじゃ君
なるほど、レバレッジによって、少額から始められるのか!で、具体的には大体どのぐらいの元手でどのぐらい利益があるんですか?
イヌ先輩
落ち着きなよ。まず、レバレッジがない場合とレバレッジがある場合でどれぐらい差が出るか見てみよう。
取引の具体例(買い・レバレッジなし)
例えば、自分の手元に100,000円という大金💰があるとします。現在、1ドル=100円で、自分は「どうやらこれからドルの価値が上がる(円の価値が下がる)ようだ。」と予想しているため、ドルを円で買いたいと考えています。
これを「ドル/円を買う」や「ドル/円をロングする」等と言います。
100,000円でドル/円を買う場合、1,000通貨まで買うことができます(手数料等は生じないと仮定)。なお、取引量の単位は、一旦「通貨」とさせていただきます。ドル円でいうと1ドル=100円のときに、1ドル札を100円で1枚買うイメージです。
100,000円 ÷ 100円 = 1,000通貨
数日後、予想通りドルの価値が上がり(円の価値が下がり)、1ドル=101円となりましたので、ドル/円を決済(反対売買)しました。
100円から1円上昇したため、+1,000円の利益となりました!
1,000通貨 × 1円(上昇分) = +1,000円
(1通貨=1ドルを100円で買い、1円上昇した後に売ると1円の利益が出る(100➡101円)。1,000通貨の場合は1,000円が利益となる。)
逆に、ドルの価値が下がった(円の価値が上がった)場合はどうでしょう。
100,000円を元手として、1ドル=100円の時にドル/円を1,000通貨買い、その後、予想が外れてドルの価値が下がり(円の価値が上がり)、1ドル=99円となりました。今後もドルの価値が下がり(円の価値が上がり)続ける可能性があると思った自分は、泣く泣くドル/円を決済しました。
100円から1円下落したため、-1,000円の損失となりました、、、。
1,000通貨 × -1円(下落分) = -1,000円
(1通貨=1ドルを100円で買い、1円下落した後に買い戻すと1円の損失が出る(100➡99円)。1,000通貨の場合は1,000円が損失となる。)
もじゃ君
10万円あっても、全然大きな取引ができないですね💦
イヌ先輩
うん、レバレッジがないと単純に資金力の差が出るからね。
利益と損失のイメージは下の通りだよ。
上記のドル/円を買った時の動きを図にすると左図のようになります。
以下は通貨の強弱がどう損益になるかを記載しています。これはドル/円を例にしておりますが、他の通貨ペアの「左側/右側」も同様に考えられます。
・「ドル(左側)の価値が上がる」「円(右側)の価値が下がる場合」は上方向に動く
ドル/円を買っている場合は利益に!
・「ドル(左側)の価値が下がる」「円(右側)の価値が上がる場合」は下方向に動く
ドル円を買っている場合は損失に、、、。
もじゃ君
円安って聞くと、下がるイメージがありますが、ドル/円だと上がるんですね?!
イヌ先輩
慣れたら当たり前だけど最初は混乱するかもね。
さて、続いてレバレッジがある場合も見てみよう。
取引の具体例(買い・レバレッジあり)
続いてレバレッジを利用した場合の例を見てみます。
同様に自分の手元に100,000円という大金💰があるとします。現在、1ドル=100円で、自分は「どうやらこれからドルの価値が上がる(円の価値が下がる)ようだ。」と予想しているため、ドル/円を買いたいと考えています。
100,000円でドル/円を買う場合、1,000通貨しか購入できませんでしたが、今回はFX会社でレバレッジをかけたトレードを行います。
では、実際にレバレッジをかけてトレードした場合はどうなるかというと、下の計算の通りドル/円を20,000通貨も買うことができました!
100,000円 × 20倍(レバレッジ) ÷ 100円/ドル = 20,000通貨
数日後、予想通りドルの価値が上がり(円の価値が下がり)、1ドル=101円となりましたので、ドル/円を決済します。
100円から1円上昇したため、+20,000円の利益となり、レバレッジがない場合と比べて利益が大きく増えています!なお、一般的に、決済する(利益を確定する)までの状態を「含み益」、決済することを「利益確定(利確)」と言います。
20,000通貨 × 1円(上昇分) = +20,000円
ドルの価値が下がった(円の価値が上がった)場合も同様に見てみましょう。
100,000円を元手として、1ドル=100円の時に20倍のレバレッジをかけてドル/円を20,000通貨買い、その後、予想が外れてドルの価値が下がり(円の価値が上がり)、1ドル=99円となりました。今後もドルの価値が下がり(円の価値が上がり)続ける可能性があると思った自分は、泣く泣くドル/円を決済しました。
100円から1円下落したため、-20,000円の損失となり、レバレッジがない場合と比べて損失額が大きくなりました😇なお、一般的に、ドル/円を決済(損失を確定)するまでの状態を「含み損」、ドル/円を決済することを「損切り」と言います。
20,000通貨 × -1円(下落分) = -20,000円
上記のとおり、FXにおけるレバレッジのメリットの一つとして、少額な資金でも大きな取引ができるものですが、逆に言えば、その分、リスクも大きくなるということは十分に認識しておく必要があります。
もじゃ君
レバレッジがない場合と比べると金額が利益も損失も大きいですね!
イヌ先輩
そう、重要なのは利益も大きくなるけど、損失も大きくなるということ!最初にもじゃ君が言っていた、100万円損失した人がいたというのは、それだけ大きい利益を狙った取引を自分で選択し、大損したということだね。
もじゃ君
なるほど、レバレッジをかける時はその分、損失も多くなることを理解している必要があるということですね?
イヌ先輩
うん、自分が許容できないほどのレバレッジをかけて取引をすれば、大切は元手はすぐに消えてしまう。だから、資金管理というのが重要だよ。資金管理についてはまた別で説明するね。
さて、買いについては説明を終えたので、続いて、売りについて説明をしようか。
取引の具体例(売り・レバレッジなし)
さて、ここまでドルの価値が上がる(円の価値が下がる)ことを予想して、ドル/円を買った場合の値動きの例を見てきましたが、ドルの価値が下がる(円の価値が上がる)ことを予想している場合はどうでしょうか。FXでは、その場合でも取引が可能であり、「ドル/円を買う」ことに対し、「ドル/円を売る」ことが可能です。
最初の例と同様、自分の手元に100,000円という大金💰があるとします。現在、1ドル=100円で、自分は「どうやらこれからドルの価値が下がる(円の価値が上がる)ようだ。」と予想しているため、ドル/円を売りたいと考えています。これを「ドル/円を売る」や「ドル/円をショートする」等と言います。
100,000円でドル/円を売る場合、1,000通貨まで売ることができます(手数料等は生じないと仮定)。
100,000円 ÷ 100円/ドル = 1,000通貨
数日後、予想通りドルの価値が下がり(円の価値が上がり)、1ドル=99円となりましたので、ドル/円を決済(反対売買)したいと考えます。
100円から1円下落したため、+1,000円の利益となりました!
1,000通貨 × 1円(下落分) = +1,000円
逆に、ドルの価値が上がった(円の価値が下がった)場合はどうでしょう。
100,000円を元手として、1ドル100円の時に1,000通貨売り、その後、予想が外れてドルの価値が上がり(円の価値が下がり)、1ドル=101円となりました。今後もドルの価値が上がり(円の価値が下がり)続ける可能性があると思った自分は、泣く泣くドル/円を決済しました。
100円から1円上昇したため、-1,000円の損失となりました、、、。
1,000通貨 × -1円(上昇分) = -1,000円
上記のドル/円を売った時の動きを図にすると左図のようになります。
以下は通貨の強弱がどう損益になるかを記載しています。これはドル/円を例にしておりますが、他の通貨ペアの「左側/右側」も同様に考えられます。
・「ドル(左側)の価値が上がる」「円(右側)の価値が下がる場合」は上方向に動く
ドル/円を売っている場合は損失に、、、。
・「ドル(左側)の価値が下がる」「円(右側)の価値が上がる場合」は下方向に動く
ドル円を売っている場合は利益に、、、。
ドル/円を売る際にレバレッジを利用する場合の損失と利益は、ドル円を買った場合と逆になりますので、ここでは省略します。
買いと売りの損益の考え方は下の表にまとめました。
もじゃ君
FXでは下がると予想する時でも、取引が可能なんですね。
イヌ先輩
そのため、FXは上がるか下がるか予想するゲームと言われるんだね。
もじゃ君
そっかー。ん?でもおかしくないですか?上に1円動くのも下に1円動くのも基本的に50%の確率ですよね?なんでFXで大損したという人が多いんでしょうか?
イヌ先輩
もじゃ君にしてはいいところついたね。1つは先ほど言ったように元手に対して大きな取引を行った場合だね。最初の50%が損失ならそれで終わりだからね。
もう1つは、人間のメンタル面の理由だね。
もじゃ君
メンタルが弱い人間はFXでは勝てないと?
イヌ先輩
メンタルの強弱は取引に影響を及ぼすとは思うけど、それ以上に心構えとか考え方によるところかな。これもまた別の機会に説明しようか。
もじゃ君
イヌ先輩のおかげで、なんだかFXというものに少しお近づきに慣れた気がします!
イヌ先輩
それはよかった。次はレバレッジの上限とロスカット等について説明しようか。ここも非常に基礎的な部分になるよ。
もじゃ君
ありがとうございます!今度はビーフジャーキーとか持ってきますね!
イヌ先輩
それは本当にお願いしたい!!!