この記事でわかること

  • EA(自動売買)とは何か
  • EA(自動売買)のメリットとデメリット
  • 実際の運用結果

もじゃ君

イヌ先輩!

イヌ先輩

おはよう、もじゃ君。今日も元気だね。

もじゃ君

元気はあるんですが、お金がないです!

イヌ先輩

またFXの裁量取引で負けたのかい?

もじゃ君

いや、FXの裁量取引をする時間さえもなくて、、、あまりに何もできずに焦っちゃって。

イヌ先輩

まー会社員はみんなそうだよね。

もじゃ君

そこで、前にイヌ先輩が言っていたEA(自動売買)を使った取引をしてみたいんです!

イヌ先輩

EAか。何か使いたいEAでもあったかな?

もじゃ君

SNSを見てたら、10万円が1年で1億円になるっていうEAがあって、今だけ20万円で購入できるそうなんです!

イヌ先輩

それはやめた方がいいね。

もじゃ君

え、なんでですか?30万円出したら1億円になるんですよ?!しかも取引履歴も載っていたし安全そうですよ!

イヌ先輩

取引履歴なんてなんぼでも偽造できるし、デモ口座でやっている可能性もあるよ。

もじゃ君

そうなんですか?!

イヌ先輩

実際にSNSではEAの詐欺にあったという人がごろごろいるからね。

もじゃ君

そんな、1億円の夢が、、、。

イヌ先輩

ただ、EAは自分に合ったものや良いものが見つかれば、稼げる可能性はあるよ。

もじゃ君

どうやって見つけたらいいんですか?

イヌ先輩

まずはEAはどんなものかっていうところから説明していくね。

コンテンツ

1 EA(自動売買)とは

自動売買とEA

当ブログでは、自動売買とEAを同じものとして扱っていますが、厳密には違います。

自動売買:あらかじめ決められた条件を満たした場合に取引を行うようプログラミングされたもの。代表的なものとしてMT(Meta Trader)のEA(Expert Adviser)がある。

EA(Expert Adviser):MTで使用することが可能なMQL言語で書かれたプログラム。これに取引条件等を入力することで自動売買取引ができる。

という感じですが、SNSでも大体自動売買とEAは同様の意味で使われており、これ以外でシステムトレード(シストレ)とも呼ばれることがあります。

なお、MTには、現在MT4とMT5があり、ブローカーによってはMT4のみしか使えない等があります。

EAの作り方

具体的なEAの作り方をを説明はいたしませんが、簡単にどんな風に作られているか、予備知識として説明します。

私も簡単なものであれば、MT4・MT5で自動売買のEAを作成できるため、実際に作ってみたいと思います。(ちなみに私は生粋の文系でプログラミングについては、一切知識はありませんでしたが、勉強すれば簡単なものであれば作れるようなりました😊)

STEP1
MT5画面のIDEをクリック
STEP2
新規作成を押してエキスパートアドバイザーを選択
STEP3
適当に名前を付ける。その後「次へ」➡「完了」
STEP4
出てくる黒い画面にコード(取引の条件等)を書いていく

簡単に説明するとこんな感じです。

EAの種類

EAには様々な種類があります。

  • アノマリー系
  • ナンピン系
  • 朝スキャ  等

その中でも一つのポジションしかとらないものや複数ポジションをとるもの、ポジション保有の長さ、インジケーターで利益確定や損切をするもの、トレーリングストップするもの等、本当に様々です。

基本的には気になるEAを調べてみて、バックテストを行い、デモ口座若しくは取引(リアル)口座の最小LOTで稼働をしてみて、期待できそうであれば利用するという手順になろうかと思います。

ただ、EAで気を付けたいのが、ナンピン系のEAです。

これはSNSでもよく話題に上がりますが、詐欺の多くはナンピン系を勧めている印象があります。

ナンピン系とは、簡単に言うと、ポジションと逆にレートが動いた場合に、新しくポジションをとっていくものです。

例えば、USD/JPY 1LOT 1ドル=100円でロングした場合、その後1ドル=99円までドル安・円高になると、含み損になりますよね。この含み損は1ドル=100円に戻るまでずっと抱えていることになります。もし、1ドル=99円の時に更に1LOTをロングしていた場合、含み損がなくなるのは、1ドル=99.5円の時です。つまりナンピンしていけば、一定の反発で含み損がなくなり利益になるのです。一見、素晴らしい仕組みのようにも見えますが、もちろん大きな問題があります。それは、相場では一定の反発も起きずに一方通行に動くことがあることです。このような場合のナンピンはただただ損失を大きくしていくものにしかなりませんので、一瞬のうちに資金がなくなるでしょう。

更にナンピンマーチンというEAの場合は、新しく取るポジションがどんどん増えていく(最初1LOT➡次のポジションは1.5LOT 等)もので、いずれも非常に破綻率が高い、というかいずれ必ず破綻します。

2 EA(自動売買)のメリット・デメリット

EAのメリット

  1. 裁量取引を行う時間がない人でも取引が可能
  2. 裁量取引の一番の課題である感情的な取引を行うことがない
裁量取引を行う時間がない人でも取引が可能

EAはセットしておけば、基本的には全ての取引を自動で行ってくれます。そのため、チャートを見て判断する必要はなく、寝ているときも取引もルールに従った取引をしてくれるため、仕事や私生活等忙しい人にはちょうどいいですね。更に、エントリーとクローズのルールも全て決まっているため、少額利益での決済や損切できない人も助かりますね!ただ、EAには注意点があり、それはMT4やMT5をずっと開いておく必要があるということです。つまり、自宅のPCでやろうとすると、PCをずっとつけておく必要があるのです。

それでも全く問題ないという方は、それでも結構ですが、突然の停電が起こった場合や、ノートPCなら電池切れになった場合等、PCが落ちてしまうとMTも消えてしまいます。

それによって懸念されることは、取引機会の損失と決済されないことです。

取引機会の損失はポジションを持っていないのでまだいいですが、ポジションを持っていた場合で本来なら利確又は損切されるところが、MTが消えているため執行されず、逆行して損失が膨らむ可能性があります。

そのため、EAを利用する場合はVPSを借りて運用する方が望ましいです。VPSについては、また別の記事で紹介をしたいと思います。

EAのデメリット

  1. EAの購入やVPSの稼働にお金がかかる(無料の場合もある)
  2. EAの選別が非常に難しい
  3. 突発的な事件で大きな損失を出す可能性がある
EAの購入やVPSの稼働にお金がかかる(無料の場合もある)

EAは基本的に、GogoJungle等で購入することになると思います。一部、SNS上で無料配布等されていることがありますが、それで悪質なEAを掴まされて大きな損失となる可能性はあります。

GogoJungleで購入を検討される方は、以下のリンクからHPへ行けます。最近のランキングになっていますので、是非見てみてください✨

VPSについては、基本的には利用料(安くて2,000円~4,000円程度)を払いサーバーを借りて利用することになります。一部海外FX会社では、一定の条件を満たした場合に限り、無料でVPSを利用することが可能な会社もあります。こちらも詳細はVPSの記事でお知らせしたいと思います。

EAの選別が非常に難しい

EAは有料、無料のもの、更に有料のものでもピンキリであり、更に言うと、高いから儲かる可能性が高いというものでもありません。また、当たり前ですが、EAのエントリー・クローズの細かい条件は表に出していませんので、なんとなくこんなロジックと言うのはわかっても実際のところはわからないブラックボックスなのです。

そのため、選別はしっかりしなければ、思わぬ大金を失うことになります。実際に私も無料EAに飛びつき30万程度をとばしたことがあります(ノД`)・゜・。

では、どのように選別するのか、というところですが、バックテストとフォーワードテストです。

バックテストは、あるEAを過去の相場に当てはめた場合、どれだけの利益、損失になるのかを調べるものであり、一旦の指標になります。では、バックテストが良いものを使っていけばいいのかというと決してそうではありません。バックテストの問題としては、過去の相場に合うように最適化がされている可能性があるのです。最適化されたEAは、その期間で最高の結果を出すパラメータを使用しているため成績がいいのですが、一方で、それとは別の期間でバックテストをとった場合、全く違う成績を出すことがあります。そうならないためにも、開発者の方がとったバックテストを鵜呑みにせず、自分自身でバックテストをとってみる必要があります。

また、自らバックテストを行い、使用を検討するものについては、できればリアル口座の最低LOTで、実際の相場でもバックテストに近い結果得られるのかというフォワードテストを行います。これで問題なさそうであれば、LOTを上げて運用を開始してみるといいと思います。

3 実際の運用結果

さて、ではEAってちゃんと儲かるの?と思う方も多いと思いますので、1つ私が昨年7月から使用しているEAの損益曲線を載せてみます。中々綺麗な右肩上がりですよね。こちらは一つしかポジションを取らないEAですが、それでもかなり大きなpips(値幅)をとれています。

ちなみに、こちらは無料で100個以上の自動売買が利用できるEA-BANKに登録すればだれでも利用できます!

無料で使ってみたい方は以下リンクからどうぞ!

では、次にこちらをみてください。さっきと違って1年以上経過してもマイナスになっていますね。ただ、このEAは10年ぐらいでバックテストをとると、しっかりと右肩上がりになっているのです。仮に良いEAであってもずっと右肩上がりになるとは限りませんので、このままではどれが本当に良いEAなのか、ダメなEAなのか判断ができません。そのため、小さいLOTからしっかりと様子をみる、フォワードテストが重要です。

もじゃ君

有料でもマイナスになることがあるんですねー。

イヌ先輩

本当に色々なEAがあるから自分にあったEAを探すことが重要だね。

もじゃ君

よし、じゃあ良さそうなEAを見つけてそれに大きく賭けますね!

イヌ先輩

それは待って!

もじゃ君

さっきの右肩上がりのEAに出会えればそれでいいんじゃないですか?

イヌ先輩

さっきも説明があったけど、どんなEAでも調子が悪いときはあるんだよ。そのため、一つのEAに大きく張ったら総資産はその分大きくへこんでしまうよね。それに全然耐えられる資産のLOTならいいんだけど。

もじゃ君

でも、折角良いEAなら大きく賭けたいですよ!

イヌ先輩

そういう考えを持っている人は、確実に推奨よりも大きくLOTを大きくして破産するんだよ!

もじゃ君

じゃあどうすればいいんですか?

イヌ先輩

まずは各EAに決められている推奨のLOT以下にすること。

そして、大事なのは、できれば色々なEAを使う事!

もじゃ君

なんで色々なEAを使う必要があるんですか?

イヌ先輩

EAのルールが違えば、一つのEAが調子が悪くても他のEAが利益を上げてくれる可能性があるからね!リスク分散のためだよ。

もじゃ君

なるほど、誰かが調子悪くても、他の誰か頑張るチームプレイみたいなものですよね!

イヌ先輩

まさにそんなイメージだね!

もじゃ君

それでは、早速EA-BANKとGOGOJUNGLEでEAを見てきます!

イヌ先輩

良いEAが見つかったら次はVPSの話だね。

もじゃ君

よろしくお願いします!