この記事でわかること

  • WebARENAの登録方法
  • UbuntuでMT4を稼働する設定

もじゃ君

あ、イヌ先輩、お疲れ様です、、、。

イヌ先輩

どうしたんだい?ずいぶん元気がないけど。

もじゃ君

いやー最近結構EAで負けてまして、、、。

イヌ先輩

EAは負けを避けることはできないからね。いわゆる負けが続くドローダウン期ということか。

もじゃ君

そうなんです!でも我慢してEAを回していかないと、、、。

イヌ先輩

うん、良いEAであればドローダウン期にめげずに回さないといけないね。

もじゃ君

それはわかっているんですが、毎月のVPS代が高くついて更に苦しいんです。

イヌ先輩

VPS代だけで毎年2万~3万程度はかかるからね。

もじゃ君

たくさんのEAを回している訳ではないのにこんなにコストがかかるなんて、、、。

イヌ先輩

今で何個ぐらい回しているんだい?

もじゃ君

MT4を2つ起動して3つのEAを回しています。

イヌ先輩

それでVPSの性能よりとにかくコストを抑えたいと?

もじゃ君

はい、、、。そんなVPSあるんですか?!

イヌ先輩

性能は落ちるし、最初手間はかかるけど方法がないわけではないよ。

もじゃ君

それでもいいので、教えてください!

イヌ先輩

じゃあ、話していこうか!

もじゃ君

よろしくお願いします!

コンテンツ

1 WebARENAについて

WebARENAとは

「WebARENA Indigo」とは、NTTPCコミュニケーションズが提供する個人向けのVPS(仮想専用サーバー)サービスです。シンプルで使いやすく、コストパフォーマンスに優れたサービスとして評価されています。

初期費用無料で、月額費用も他社に比べると非常に安くなっています。Windowsでさえかなり安いですが、Linuxの場合、更にWindowsの半分程度とかなり低コストです。

1GB2GB4GB8GB16GB32GB
Windows902円1,740円3,410円6,840円13,690円27,390円
Linux449円814円1,630円3,410円7,150円

選択するOS

上記のとおり、Windowsでも十分安いです!が、多少の手間をかけてでも更に安くしたいという方はLinuxを選択しましょう!

本来、MT4はWindowsでしか稼働しない(iOS等のOSに対応するのもある)ため、Linuxでは本来使えないはずですが、この記事の「UbuntuでMT4を稼働する設定」を行えば、LinuxでもMT4を稼働することができます。

登録方法

さて、選択するOSも決まったところで、早速登録を行っていきましょう。

STEP1
公式サイトから登録画面へ
WebARENA (Indigo)公式ホームページ

「お申し込み」タブをクリックします。

STEP2
必要事項を入力、「次へ」をクリック

赤枠の入力を行います。パスワードは『8~32文字で、数字・小文字・大文字・特殊文字 -_.=[]{}+#^!? を必ず含めてください。』となっているため、これを満たす必要があります。

STEP3
メールが届く
STEP4
届いたメールの認証ボタンをクリック
STEP5
「電話をかける」又は「SMSを送信する」を選択し「確認コードを送信する」をクリック

私は「SMSを送信する」を選択ました。

STEP6
「SMSを送信する」の場合 届いた確認コードを入力
STEP7
クレジットカード及び住所の情報を入力し「確認する」ボタンを押す

CVV番号はクレジットカードの裏面やアプリなどで確認できる3桁の番号です。

STEP8
サービスの選択等を入力

サービスは必ず「WebARENA Indigo」を選択してください。以降については、当てはまるものを選択して、「完了する」ボタンをクリックします。

STEP9
コントロールパネルをクリックしメールアドレス・パスワードを入力してログイン

作成してない方はまずSSH鍵の作成をします。

STEP10
SSH鍵をクリック
STEP11
SSH鍵の作成をクリック
STEP12
SSH鍵名に任意の文字を入力のうえ、作成ボタンを押し、テキストファイルを保存する

作成ボタンを押すと自動的にテキストファイル(private_key)がダウンロードが開始されるため、必ず保存する。ダウンロードは1度しかできないため、保存されたことを確認します。

STEP13
「インスタンス管理」の「インスタンス」をクリック
STEP14
Ubuntuを選択する

私はバージョン18.04でも24.04でもMT4の動作確認はできましたので、とりあえず最新の「24.04」を選択しましょう。

STEP15
スペック選択、SSH鍵の選択、インスタンス名の入力のうえ、「インスタンスの作成」ボタンをクリック

私はMT4を2つ立ち上げ、EAを3つ稼働していますが、メモリが1GBだとこれでもMT4が落ちることがあったため、2GBにしました。

SSH鍵の選択では、STEP13で作成したものが表示されているので、それを選択します。

インスタンス名は任意ですが、勝手に入力されます。

STEP16
インスタンス一覧に表示される
STEP17
IPアドレスが表示され、ステータスが変更になったことを確認し、「選択」から「インスタンスの起動」をクリック

「インスタンスの起動」を押すと、ステータスがStopped➡Runningに変わります。

STEP18
Tera Termをダウンロード

ダウンロードリンクはこちら

対応環境に合わせてアプリをインストールします。

STEP19
Tera Termを立ち上げて「新しい接続」の画面で「キャンセル」クリック
STEP20
「設定」タブから「SSH認証」をクリック
STEP21
ユーザ名の入力と認証方式の選択

ユーザ名は「デフォルトユーザ名を使用」を選択し、「ubuntu」と入力します。

認証方式は「RSA/DSA/ECDSA/ED25519鍵を使う」を選択します。ここで選択したい秘密鍵は、STEP12で保存したテキストファイルです。秘密鍵の入力エリアの右にあるボタンを押し、STEP12のテキストファイルを保存したフォルダを開きましょう。

開いたら表示されるはずの秘密鍵(private_key .txt)が表示されないため、ファイル名の右にある「秘密鍵ファイル」をクリックし、「すべてのファイル」を選択します。

STEP22
表示される秘密鍵(private_key .txt)を選択して開く
STEP23
秘密鍵のパスが入ったことを確認し、「OK」をクリック
STEP24
「ファイル」タブの「新しい接続」をクリック
STEP25
「ホスト」にSTEP17の画面で表示されるIPアドレスをTCPポートに22を入力し「OK」をクリック
STEP26
セキュリティ警告の画面が出るが、「続行」をクリック
STEP27
パスフレーズにパスワードを入力し「OK」をクリック

2 UbuntuでMT4を稼働する設定

さて、ここからはUbuntuでMT4を使えるように設定を行っていきます。

STEP1
rootへ切り替え
sudo su -

と入力しENTERを押します。すると[ubuntu]が[root]に変わります。

STEP2
WINEのインストール

以下の各行をコピー➡ENTERで順々に実行します。

sudo dpkg --add-architecture i386
wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
sudo apt-key add winehq.key
sudo apt-add-repository 'deb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ bionic main'
sudo apt update
sudo apt install --install-recommends winehq-stable
wget https://download.mql5.com/cdn/web/metaquotes.software.corp/mt4/mt4ubuntu.sh
chmod +x mt4ubuntu.sh
./mt4ubuntu.sh

4行目終了後、以下の表示がされますが、ENTERを押して進みます。

6・9行目終了後、以下の表示がされますが、「Y」を入力しENTERを押して進みます。

STEP3
2分程度待つ

最終行が入力可能な状態になるまで待ちます。

STEP4
アップデートする

以下の各行をコピー➡ENTERで順々に実行します。

apt-get update -y
apt-get upgrade -y
STEP5
リモート接続の設定

以下の各行をコピー➡ENTERで順々に実行します。

sudo apt-get install mate-* -y
sudo apt-get install ubuntu-mate-* -y
echo mate-session > ~/.xsession
sudo apt-get install xrdp -y

私は1行目・2行目で30分程度かかりました。

STEP6
リモートデスクトップに接続するためのユーザー作成
adduser 任意のユーザー名

以下のとおり入力(任意のユーザー名には空くな文字列を入力します。ちなみに私は「ubuntu24」などにしました。)

STEP7
パスワードを入力

1-STEP27で入力したパスワード(パスフレーズ)と同じものを入力します。

この時、入力しても文字が出ず、カーソルも動きませんが、入力されていますので安心してください。

STEP8
確認のパスワード入力

再度パスワードを入力します。

STEP9
入力が求められるが全てENTERを押していく

「Full Name []」が表示され、ENTERを押すと、次に「Room Number []」が、というかたちで順々に表示されますので、全てENTERを教えていきます。

最後に、「Y」を入力してENTERを押します。

STEP10
終了する

以下の行をコピー➡ENTERで終了します。

reboot

3 VPSに接続する

STEP1
Windowsの場合 「リモートデスクトップ接続」をクリックし必要情報を入力

コンピューターにはIPアドレスを入力し、ユーザー名には2-STEP6で登録したユーザー名を入力します。

STEP2
ポップアップが出たら「✓」を入れて「はい」をクリック

STEP3
1-STEP27、2-STEP7-8で入力したパスワード(パスフレーズ)を入力し「OK」ボタンを押す

STEP4
もう1度パスワード(パスフレーズ)を入力して「OK」ボタンを押す
STEP5
以下の画面が出たら再度パスワード(パスフレーズ)を入力し「Unlock」ボタンをクリック

もじゃ君

出来たー!なんだかんだ結構2時間ぐらいかかりました。

イヌ先輩

お疲れ様!

もじゃ君

ただこれ結構重いですね。

イヌ先輩

うん、ストレスはかかるけどそこを我慢して設定だけしてしまえばコストは抑えられるよ。

もじゃ君

確かに!これで814円/月は安すぎますね!

イヌ先輩

1年使っても1万円切るからね。

もじゃ君

他のVPSだったら年間で2~3万円することを考えたらお得過ぎる。

イヌ先輩

注意点としては、EAやMT4をたくさん稼働するとMT4が落ちたりEAが剥がれたりする点かな。

もじゃ君

じゃあ最初は少ない数で様子を見ながら稼働する方がいいんですね。

イヌ先輩

そうだね、私も最初は不安だったからその当時使っていたVPSと1か月程度両方稼働して確認していたよ。

もじゃ君

よし、じゃあ早速EAを回そう!今日もありがとうございました!